【WSレポート】プレゼンテーションは「贈り物」

とても分かりやすく書いて頂きましたので、先日担当させて頂きましたヨコハマ地域未来創造ワークショップの体験レポートをこちらにも抜粋させて頂きす。

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横浜市経済局主催、NPO法人ETIC.が企画する「ヨコハマ地域未来創造ワークショップ」Vol.2〜プレゼンテーション編〜を体験取材してきました。

プレゼンテーションは「贈り物」

講師はEna Communication Inc. 代表の樋栄ひかるさん。行動心理学、ビジネスコミュニケーションなどを研究し、慶応義塾大学で「プレゼンテーション技法」のクラスを担当。年間150回以上の研修、ワークショップをこなし、受講者の評価のほとんどが満点。IT系システムユーザー・コンフェランスにおいても4年連続で優秀講師賞を受賞しています。

今回の参加にあたって、効果的な話し方や、論旨の組み立て方のような“スキル”の講義を聞いて、それに沿って自分で発表の練習をするに違いないと想像していたのですが、実際のワークショップは車座に座って拍手を隣の人から反対側の隣の人に送るような、ノンバーバル・コミュニケーションを重視した極めて体感的なアプローチが中心でした。

「プレゼンテーションの本質を持って帰ってもらいたい」と言う樋栄さん。その本質とは何なのか? 後から振り返ると樋栄さんの一挙手一投足すべてがプレゼンの本質に直結していました。今回のワークショップの冒頭で挨拶もそこそこに参加者に、「私はどういう人に見えますか?」「なにをしていそうに見えますか?」と質問すると、参加者は驚きながらも、カジュアルな樋栄さんに「グローバルな感じがする」「サーフィンをしていそう」など様々な意見を述べます。聞き手にどのような印象を与えるかもまたプレゼンテーション。プレゼンの講師というイメージを打ち破って、参加者にリラックスしてもらう狙いです。


「聞き手」ではなく「聴き手」共感を得るのが大事

次に、樋栄さんはホワイトボードにPresentationと書き、Presentに枠をつけました。「プレゼンテーションは、Presentという言葉が入ってるように、贈り物でないとダメなんですよ」もらって嬉しいと思われる物でなければならないというのは納得です。

プレゼンテーションを難しいと思わせる要因のひとつに、聞き手の沈黙があります。樋栄さんは、「喋りやすい場をつくるためには、早めに味方につけてしまえばいい」とアドバイス。樋栄さんがワークショップの冒頭で出した質問と受け答えは、この“味方につける”作業だと参加者も気付きました。相手が出したものを受け取って、それにどう答えてストーリーをつくっていくか。一方通行に述べるスピーチとの違いはそこにあります。プレゼンテーションとは「伝えることで聞き手の態度や行動や心理を変容させること。共感者を集めるという目的にあわせた形で、目の前にいる人がどう理解するのかをこちらが理解しなければいけない」と定義されました。


ノンバーバル・コミュニケーションで体感するプレゼンテーションの極意

ここからは難しい説明はなく、ノンバーバル・コミュニケーション(言葉によらないコミュニケーション方法)の実践です。全員を車座に座らせて、隣から隣へ“拍手をまわしていく”遊びから始まりました。数周まわすと、今度は隣の参加者と同時に拍手をし、反対側の参加者と同時に拍手をして拍手をまわしていくことを指示。同時に拍手をするためには相手とアイコンタクトを取ったり、息を合わせなければいけません。


この後5、6人のグループになり更に難易度の高いノンバーバルコミュニケーションに

初めて会った参加者同士が、アイコンタクトをして、呼吸をあわせていくうちに、意思の疎通ができるようになっていきます。プレゼンテーションという言葉からくるもやもやとした緊張が、吹き飛ばされたような感覚になりました。この“もやもや感”は、プレゼンテーションを聞く相手の真意が伺い知れないところから来る不安感のようなもので、意思の疎通ができれば解消できるものということも体感。

後半では、参加者それぞれに90秒間のプレゼンテーションの時間を設け、各々が共感を得させたいことについて他の参加者の前で発表しました。その際に樋栄さんが注意点として述べられたのは、オープニング(目的)、ボディ、クロージング(まとめ、メッセージ)の順番に話すことで、以下に注意することを説明しました。

  1. 目的・期待する反応
  2. 聞き手を分析
  3. ストーリーの構成
  4. 視覚資料
  5. リハーサル
  6. 本番


視覚資料にはすべてを盛り込まずに、効果的なキーワードのみにするほうが印象が残る

「プレゼンテーションをすると決まると、すぐにパワーポイントで資料作り(4にあたる)に入りがちだが、それでは1から3を飛ばしてしまうので望ましくない」とのこと。肝心の90秒間プレゼンテーションは、参加者同士が温かいコメントを出し合いながら、自由な雰囲気の中でおこなわれました。短い時間でしたが、プレゼンテーションの本質をそれぞれの参加者が掴みかけているように見えました。

 

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